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- いざ笠間へ・青春18きっぷの旅
待ちに待ってた18きっぷ
この数年、コロナ禍では自重して使用せずにいた青春18きっぷですが、やっと使える春がやってきました。仕事の合間を縫って北関東をくるりと回ってみようと計画。何を隠そう、私は乗り鉄です。鉄道に乗っているだけで最高なんです。
行き先は笠間、笠間焼の陶芸の街として有名。もうひとつ、日本3大稲荷の笠間稲荷神社でも有名です。
東海道線で沼津駅乗り換え、上野東京ライン宇都宮線で一気に小山まで行けます。小山駅でお昼、駅構内で手っ取り早く焼肉定食と餃子ですませます。
きちんと店内で座って食事ができるのはありがたいことなのですよ。乗り鉄でちょうどお昼に停車できるチャンスは少なく、いつもはパンをカバンに忍ばせています。乗客が少なく、車内が空いてくるのを見計らって大急ぎでパンを食べることもしばしばです。
お昼を食べ終わると小山駅から水戸線・友部行に乗車し、笠間下車です。
初めて降り立つ駅
雨の笠間駅、折りたたみ傘を広げます。右手に観光案内所がありました。さっそく地図をもらい陶芸工房などの方面を教えてもらいました。
さあ、傘をさして歩き始めます。初めての街の道はなぜかワクワクして、ついつい足が速くなります。
そして、私は雨の中を傘をさして歩くのが大好きなのです。透明な箱に入ったようで周囲の音が少しこもっている雨降りの日が好きなのです。水たまりの中にバシャッと入ったり、傘をくるくる回したりしながらトコトコ歩きます。
陶芸作品を展示販売しているお店に入り、「こんにちは、少し見せていただきますね」と声をかけます。陶器の数々を見ている間にそのお店では熱い麦茶を出してくださいました。選んだ品物を包んでもらう間に麦茶をいただくと、雨の中を歩いて冷えた体に温かさがホッとしみこんできます。
小一時間、坂道をおりたり、走り去る車をよけながら坂を上ったり……トコトコ。途中のパン屋さんの二階で温かい珈琲を飲みひと休みです。
丘の上の陶芸を展示し販売している施設を一巡りし、最寄りのバス停から観光地を巡るバスで稲荷神社近くまで。
笠間稲荷神社は大きな鳥居、社殿も立派ですがすでに3時を過ぎていて……。門前のお土産屋さん、飲食店もすべて店じまいです。
かろうじて閉店準備のお店でお蕎麦の稲荷寿司を買うことができました。珍しいでしょ、中が酢飯ではなくてお蕎麦なのです。やはり現地に来てみないと食べられないもの、見られないものがありますね。だから旅は楽しいのですね。
旅館に泊まる
今夜は、稲荷神社からほど近い旅館に泊まります。いつもはビジネスホテルを利用することが多い私なのですが……今回は旅館にしました。
古い旅館らしいですが、庭の手入れも怠りなく整然としていますし、玄関先にも生花が活けてありおもてなし精神が感じられます。こういった事がうれしいのですね。
一つ一つの部屋に玄関がついています。入ったすぐの飾り棚にも白いバラが活けてあります。部屋は暖かく適温にされていて居心地の良い宿です。
お風呂に入ってビックリです。なんと湯船に色とりどりのバラの花が浮かんでいるのです。肩まで浸かって湯を動かすと、バラの花が近づいてきたり、離れてみたり、バラを楽しみながらきれいなお風呂で癒やされます。赤、白、ピンク、オレンジ、ゆらゆらバラの中です。
道の駅・笠間
駅前から観光地を回る赤いバスに乗って「道の駅・笠間」へ行ってみました。
栗とサツマイモが名産、今の時期はイチゴもたくさん売っています。お菓子なども豊富にあり目移りしてしまいます。とちおとめイチゴを大きい箱で買いました。
帰路は、笠間駅に戻らずに友部駅に向かい、友部駅から水戸線には乗らずに来た時とは別の常磐線を利用し土浦まで、土浦からは向かいのホームから品川行きに乗り換えます。一気に品川まで、そこから東海道線に乗り換えて帰路につきました。
青春18きっぷを使ってのひとり旅・笠間を楽しむことができました。またいつか来ることがあるかもしれません、素敵な笠間でした。
※「青春18きっぷ」春季用 利用期間は、2024年3月1日(金)から2024年4月10日(水)まで。
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